夏休み期間中、外国人大学生のスタディツアー受け入れを数本行いました。そこで、自分たちの思いや考えを発信したいと感じている高校生達が、自らの震災体験や、支援を受けて今生きていられる事に対する感謝の気持ち、たくさんの人との出会いを経験しての自分の成長、そして何より再発見した大槌の魅力や復興への思いなどを英語でプレゼンしました。
このプレゼンは、私たち大人が高校生達にお願いした訳ではなく、彼女達の方からやらせて欲しいと言われた企画したものです。以前、アメリカに招待されプレゼンをする機会をもらったものの、様々な事情から不完全燃焼で終わってしまったそうです。だからこそ、今回再度チャレンジしたいとの思いと、自分達の思いや町の事を発信し続けなければとの決意を聞き、そのチャンスをつくる事こそがおとなの役割だと感じました。原稿やプレゼンの中身は、全部高校生自身で作り上げました。
プレゼン後、「どんな大槌町の将来像を描いていますか?」との問いに対し、「将来のことは明確には言えない。だからこそ、今の自分に出来ることを精一杯やっていきたい」「今ここに生きる子供たちの未来が心配。震災の辛い思い出だけでなく、自分が育った頃のように、大槌町の自然に囲まれながらたくさんの良い思い出をつくって、大槌のことが大好きになって育ってほしい」と涙ぐみながら話す高校生達。彼女達は、真剣に町の事、復興の事、将来の自分の事を考え抜いています。
高校生によるプレゼンは、今後とも日本語・英語に拘らず行っていきたいと高校生達と話し合っています。