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訪問団体:きっかけバス47 宮城IMG_0388.jpg

参加人数:34人

研修時間:4時間半

研修目的:被災地視察

研修内容:

  1. 町内ガイド
  2. 仮設住宅住民へのヒアリング
  3. 問題点・課題点の整理とそこから自分が出来ることを考えるワークショップ

 

「東日本大震災の記憶を風化させない」「もう一度、復興の旋風を巻き起こしたい」そう考える全国の学生達で企画運営されているきっかけバス47。各都道府県からバス1台(40人)の大学生が被災地3県を回るプロジェクトがスタートしました。大槌町での受け入れは、おらがが行いました。

 

大槌町訪問第1号は宮城からの大学生。受け入れは、あえて大学生と同年代の東梅(19歳)が担当しました。東梅と一緒に町に出た学生達は、瓦礫が撤去され「広場」になってしまっている風景に、「ここに町があったの?」という表情でした。しかし、東梅の思い出話や「命の大切さ」の語りにいつしか引き込まれていき、この場所に本当に「暮らし」があったんだと感じ始めたようです。

 

IMG_0389.jpgガイドの後は、小グループに分かれての仮設住宅訪問。住民の方々から自由に聞きたい事・知りたい事をヒアリングしました。「震災当時の話し」や「今困っていること」などの話を実体験を交えて語る町民に、学生は多くの「気づき」を貰ったようです。

 

その後は、ガイドやヒアリングから見えて来た町の問題点・課題点を整理し、そこで得た「気づき」をもとに各自が出来る事を考えるワークショップを行いました。「皆と逃げるために近所づきあいをする」「災害時に必要な物だけをもっていけるようリストを作る」など「防災」に関する視点で考えたグループが目立ちました。

 

今回の震災をどれだけ「自分ごと」として捉えられるかが、「防災」の要だと私たちは感じています。「きっかけバス」という名のとおり、今回の「きづき」を自分の行動や考え方に反映させる「きっかけ」にして欲しいと伝え、今回の研修を終えました。

 

「風化」や「被災地支援」と語る前に、その意味について考えてもらう「きっかけ」に、「まずは被災地に来て」と私たちは呼びかけています。今回、その「まず足を運ぶ」を実行してくれた学生さん達、本当にありがとうございました。