訪問団体:国際協力機構(JICA)研修コース 受講生11名(アジア諸国)
研修目的:公共事業における市民参加、合意形成及び住民移転について
研修内容:町内視察(津波被害及び復興計画について)、意見交換会、町内高校生との交流会
*This program was conducted in English and Japanese.
国際協力機構(JICA)へ市民合意形成の手法等について研修にきているアジア諸国の方々の受け入れをしました。急激な発展を遂げるアジア諸国ですが、「市民合意形成」に対する観念はいまだ低いようです。だからこそ、東日本大震災後、町づくりを「町民参加型」で行っている諸自治体を周り、そのノウハウや問題点などについて学びます。
大槌町にくる前に、東日本大震災の被害規模や復興計画の概要については学んで来ている研修生達。 大槌町では、実際にあの時なにが起きたのかを想像してもらい、その経験を踏まえて今、町民がどのように暮らしているのかを町内のフィールドワークを通して感じてもらいました。その後、被害状況、復興計画に対する町民の思い、町民の合意形成についての難しさ等についての意見交換が行われました。そして、最後は、町内の高校生達とBBQ交流会!「普通の町民・若者」と肩肘を貼らずに話しあい、笑い合い、「大槌町」という場所を5感で感じてもらいました。
アジア諸国からの研修生は、ここ東北での経験や学びを自国の発展に繋げたいという強い思いを抱いて来ています。時として地元高校生達には思いもよらない質問を投げかける事もあります。しかし、だからこそ高校生達は、様々な価値観・考えがある事を実感し、相手がなぜそのような質問をするのかという所まで思いを馳せ、そして自分の考えや思いを相手に伝える事を学んでいっているようです。