岩手大学COC事業:農学部1年生を受け入れ
岩手大学では、 今年度の新入生から、被災地域の抱える問題を知ってもらう事を目的に震災復興学習を実施しています。まず大槌町での研修第1弾として農学部70名の新入生を受け入れました。
今回の受け入れは、対象がまだ高校を出たばかりの新入生で専門的な知識も持ち合わせていないであろうことを踏まえ、まずは被災地の現状、そして町民がどのような思いや悩みを抱え暮らしているのかを知ってもらう事に焦点を当てました。
ワークショップの中で、現実に町民が直面している問題を「町民」として考えてもらい、一つの問題に対しても様々な 見方があり、意見があり、思いがある事を実感してもらいました。「頭ではわかっている」けど「気持ちがついていけない」事もあります。おらがの代表理事である臼沢のコメントで、そのあたりの感情も理解してもらいます。そして、だからこそ「地域課題の解決」は町民自身の相反する思いを汲んだ上でしか提案できず、机上の論理を持ち込むだけでは地域に根ざした解決策にはならないという事を感じてもらいました。
今後も、岩手大学の別の学部の新入生を数回にわたって受け入れていきます。岩手や東北の未来を担っていくであろう若者に、少しでも私たちの思いや学びが伝わるよう、研修の中身をより一層高度化させていきます。